2005 すずかけ祭     



2005/05/13-15に開催されたすずかけ祭・研究室の一般公開におきまして,
昨年度(2004年度)と同様,
道路走行環境分析ツール(MOVIC-T4)及び
交通・環境ミクロシミュレーションシステム(ARTIST)のデモ・体験会
を行いました.
また
アジア各国料理店も出店し,たくさんの方々がご来場下さいました.


道路走行環境分析ツール:MOVIC-T4

MOVIC-T4(Moving Virtual Cockpit driving simulator by Tokyo Tech & Trion for Tokyo highways)は,
道路利用者の視点から道路の走行環境を分析するためのツールで,
約3年間の開発期間を経て現在のシステムを完成させました.
MOVIC-T4は,運転中の体感加速度を再現するための小型の動揺装置,バーチャル空間を映し出す
ヘッドマウントディスプレイ(HMD),頭部の動きを感知するトラッキングセンサー,及び各種操作デバイスから
構成されており,被験者はバーチャル道路空間内を自由に走行することが可能です.
ドライバーの運転操作情報及び道路の幾何構造データから自車の走行状態を計算し,
その情報をもとに動揺装置の制御を行っています.
走行画面はHMDに投影し,トラッキングセンサーにより,
ドライバーの顔の向きと表示する走行画面を連動させ,全方位を見ることが可能です.
また周辺走行他車は現在約60台発生させることが可能であり,
各車両に対して走行位置,基本走行速度,車線変更判断基準,車種等の属性を設定でき,個々の車両は
他の車両との位置関係,相対速度等のデータから自ら速度調整,追従,車線変更・合流を行います.
本システムにより被験者ドライバーの運転挙動データ,生体反応データを記録・解析することで
道路走行環境を分析します.

交通・環境ミクロシミュレーションシステム:ARTIST

ARTIST(Atmospheric and Regional Traffic Integration: A Simulation system of Tokyo Tech)は,
広域道路ネットワークにおいて車両1台1台の行動を再現し,
交通流動や大気汚染物質排出量を予測,評価するシステムです.
現在の分析対象地域は東京南部,川崎,横浜を含む約30km四方となっており,
実際の一般道,高速道路の幾何構造,信号現示を再現しています.
また,実道路上における走行実験データから推計した走行中の大気汚染物質排出量モデルにより,
各車両からの大気汚染物質排出量を予測でき,
さらに局地気象モデル(RAMS-TIT,東工大神田研との共同研究)により移流拡散を考慮した
大気汚染物質濃度も予測することができます.
本システムにより,交通渋滞,大気環境の改善に向けた新設道路の整備効果やITS技術を活用した
経路誘導・信号現示の動的制御の効果等を分析することが可能となります.

プロモーションビデオもあります.(詳しくは研究紹介ページで)




デモ・体験会への参加者数とアジア各国料理店での販売数

5月13日(金) 5月14日(土) 5月15日(日)       合計      
デモ・体験会の参加者数 8人 43人 10人 61人
ポーの販売数 0杯 28杯 18杯 46杯
餃子の販売数(1杯3個入り) 0杯 31杯(93個) 21杯(63個) 52杯(156個)
各国の飲み物の販売数 0杯 26本 15杯 43杯




すずかけ祭の様子

↑ MOVIC-T4とARTISTの紹介 ↑ アジア各国料理店の様子とシクロ展示(奥)
↑ MOVIC-T4体験中 ↑ 来てくださった方に説明しています
↑ 水餃子の準備風景 ↑ 校舎内にアジア料理をデリバリー
↑ 水餃子は皮も手作りです ↑ 研究室メンバーもしっかり楽しみました